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韓国の英語教育

2013年9月に韓国の清州(ソウルから高速バスで2時間)へ学校視察に行ってまいりました。ここは教育都市と言われており、人口60万人の大都市です。視察した学校は清州にある初等学校と中学校です。共に公立学校です。私は韓国の英語教育政策も研究しているため、過去にソウルの学校、特に初等学校への視察は頻繁にしておりました。
今回は初めての地方学校の視察です。初等学校は、ソウル同様システムがしっかりしており、教師は英語で英語を指導し、ほとんど韓国語は使用しておりません。またこれは韓国教育全般にいえることですが、ICT(情報コミュニケーション・テクノロジーの略で、一般にITのこと)を使用して効率的に授業が行われています。比較的大きめのモニターに電子教科書が写し出され、音声や動画も手伝い、生徒を飽きさせないように工夫され、さらに一つの習得事項について「繰り返し」が行われています。したがって、極端な話、予習や復習をしなくとも授業のみで習得することが可能という印象です。(これは視察した英語のみ)教師に聞くと、宿題は出しているといいます。内容は次回の授業の予習をDVDや教科書で勉強することや、授業の復習をすることになっているようですが、私が見たところ、先生がチェックしている様子もなく、ほとんど生徒個人の自主性に任されており、どの程度しっかりと勉強しているか定かではありません。また、ほとんどの生徒が塾へ行っているため、塾で勉強しているために問題ないということも考えられます。因みに、塾は夜の11時までというのが一般的であるようです。
ここまでのことは今までの研究でわかっていましたが、今回中学校の授業をじっくりと観察しました。中1~中3までそれぞれ3クラス能力別に編成されています。一番上のクラスは「未来クラス」次が「創造クラス」一番下が「サラン・クラス」といい、これは日本語に訳すと「愛クラス」となります。中1の授業は初等学校の授業の延長という感じであり会話を中心として授業です。印象としては、無難な授業と言ったところでしょう。中2、中3はICTを使用した授業ではありますが、文法や訳読といった授業で、ICTを使用する以外日本の英語の授業と変わりません。私は初等学校を今までは見てきたため、韓国の英語教育はずいぶんと進んでいるという印象でしたが、中学校の授業を拝察すると、これは日本と大差がない(つまりたいしたことない)ということがわかりました。これは一般的公立中学校の様子であり、多少の差はあれ、どこの中学校でも大同小異であろうと推察できます。しかも韓国英語教育は英語で英語を授業するという政策をとっています。中学校、高校は「できるかぎり英語を使うこと」としていますが、私が視察中ではほとんど韓国語で授業をしていました。その理由は、大学入試問題にあるようです。つまり入試で要求される内容に合わせて授業をしているということです。初等学校では理想的な英語教育の授業が展開されているにも関わらず、残念なことです。日本では今年より高校では英語の授業は英語で行うこととされていますが、実態としては行われていません。文法や訳読が必要な大学入試が変更されてない限り、授業内容を変更することも、またその方法を変更することも難しいでしょう。
  1. 2014/02/01(土) 00:00:00|
  2. 石田勝紀からの便り
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