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上大岡エピソード ~最高入試得点平均~

エピソード1ではすばらしきワルたちについて語りましたが、今回はその下の学年です。この年は初めて公立前期入試が導入された年でした。
成績40を超える生徒もいて、1つ上の代とは違い学力的には問題はありませんでしたが、陰湿なイジメがありました。いじめる側の女子数名が我が物顔で闊歩し、他の生徒は無言でうつむいている、そんなクラスでした。この年から上大岡の管理をも任された私は、まずイジメをしている生徒と話をし、改善できる生徒は改善させ、できない生徒は退塾させました。これでイジメはなくなりましたが、このような状態が2年近く続いたクラスがいきなり明るくなるわけはありません。
4月になり、汐見台中生の体験申し込みがありました。これが転機でした。彼女がすこぶる明るかったのです。問題演習中に何かを歌っているなと感じ耳を澄ませてみると「にゃんにゃかにゃーん、にゃんにゃかにゃーん。」自作の猫語ソングでした。なにせ既存生は物静かな連中です。授業中はコツ、コツと秒針の音が聞こえるくらいに静まり返っています。彼女の声がいくら小さいとはいえ、周囲には聞こえないわけがありません。やがて耐えられなくなった生徒がクスクス笑いだします。その笑いを聞いた他の生徒も我慢ができず、クラス全体が大爆笑に変わります。
唯一人の汐見台生でしたが、この生徒は成績もよく、模試の得点も高い。そのくせ天然という反則的なキャラだったので、すぐに人気者になりました。
また、もう一人笹下中の女の子も入ってきましたが、これまた方向性の違う天然少女で、クラスはまぶしいくらいに明るくなりました。ちなみにこの子は、高校卒業後に就職が決まったことを報告に来た際、「なんていう会社?」と聞いたところ、「なんだっけ?」と就職先の会社名を忘れるという奇跡を起こしてくれました。
他にもご両親が共働きであるために、自分で夕食を作る。それもご両親の分までという都市伝説にしても良いくらいの生徒もいました。
この代がたたき出した後期入試の得点平均は230点(250点満点)を超え、現在までに私が送り出したクラス中、最高得点を記録しています。当然のことながら全員第1志望へと進学しましたが、この結果はクラスの雰囲気が作り出したものです。
私は学校の雰囲気や、実績などは9割方、そこに所属する生徒がつくりだすもので、設備や先生の影響は1割程度しかないと思っています。偏差値の高低はほとんど関係ありません。しかしながら、素晴らしい生徒たちはそれなりの高校に進みますから、上位校であるほど、このような生徒が多く、そのような生徒が周囲に多くいる上位校ほど学校生活をすばらしいものにできる可能性が高いと思います。生徒の皆さんにはより高みを目指し、素晴らしい友人と出会える、素晴らしい人になってもらいたいと思います。
  1. 2013/01/01(火) 00:00:00|
  2. 講師たちから
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