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褒めれば伸びるのか

 よく「褒めれば伸びる」といった論調を見聞きすることがあります。生徒を褒めることによって次の課題へのやる気を出させ、それを続けていくことによって生徒の結果につなげていくといったもののようです。私の学生時代を思い返してみても、確かに褒められることは嬉しいですし、自分が他者に認められたような気分になって「次も頑張ろう」という気持ちになったものです。しかしこれを指導する側になって実践しようと思うと、なかなか難しいものがあります。もちろん課題を頑張ったり苦手分野を克服できたりした生徒は褒めますが、生徒自身が何の目標もなくただ「頑張った」というだけでは褒めることの意味が薄れてしまう気がするのです。塾に通う以上、勉強を頑張るのはどの生徒にも共通したことだとも考えられます。
 そもそも褒めて伸ばすことには、「生徒をある目標に向かわせる」といった目的があります。目指すべき目標があり、ただそこにがむしゃらに突き進んでいくだけでは生徒の精神に無理が生じてきてしまいます。そこで目標に進む過程で「褒める」行為を挟むことによって生徒に新たな刺激を与え、生徒たちが自信の目標をより明確にしていくことを可能にするのです。また、「褒める」ことと一緒に新たな課題を提示することも重要です。新たな課題が明確になれば、それだけ目標へのアプローチの仕方も明確になってくるからです。私がよく使うのは「今回は~ところができていた。次は……ところを改善すれば―――できるようになる」といった言い方です。生徒のできたところをまず認め、新たな課題を提示し、それによって何ができるようになるかがはっきりします。大した目的もなく褒めるのは、生徒に「何をやっても褒められる」という意識を植え付けてしまう恐れがあります。それはいつか「褒められないと何もしない」という意識に変わってしまうでしょう。現実の社会で褒められることなどほんのわずかな機会ですから、安易な褒めすぎは生徒のやる気を失わせる結果を導いてしまうと考えられます。
  1. 2012/11/01(木) 00:00:00|
  2. 講師たちから
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