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学校でのコンピューター使用は成績向上に影響がない

この衝撃的タイトルは、昨年の9月にOECDが発表した内容です。世界の学校で使用されているテクノロジーと学力の関係を始めて調査した結果のようですが、調査対象国のうち4分の3の生徒にはコンピューターの使用による学力への影響はなかったようです。さらにアジアの優秀な学校では、授業におけるテクノロジーの使用の程度は低かったということですから、一般にイメージする様子と異なっています。つまり、情報通信技術に多大な投資をしても、読解力、数学、科学の成績に目立つ向上はなかったということなのです。
 これは私が解釈するとこうなります。

 「テクノロジーは単なるツールであるため、これを使いこなす教師が授業運営を上手にやらなければ、いくらICTに投資しても結果は変わらないどころか、悪化する」

 現在、日本では大手教育産業や、学校がパットを導入して学習に使用しています。使い方は基本的に、動画で授業を見る、小テストを受けるというように、従来の授業で行っていたことを、テクノロジーを使って代替させているということです。しかし、動画の授業がいつもと変わらず、つまらない授業であったらどうでしょうか。対面という緊張感が無い分、さらに動画の授業を見ません。要するに、つまらない教え方をしていたら、何も変わらないということなのです。小テストに関しては、記述がなくなり、選択肢問題(これによって合理的かつ瞬間的に先生が管理しやすい統計データが得られる)が増えることは必至でしょう。つまり、テクノロジーに合わせた教材、テストが出来上がり、従来よりも効果的であれば問題ありませんが、デジタル都合になってしまうことに大きな問題が潜んでいると私は感じています。
 子どもの読解力や数学・算数、科学それぞれで高い点数をはじき出している場合、その背景には、指導力のある先生が必ずいます。(選抜された生徒や、塾で先取り学習している場合を除く)このような先生は、アナログ仕様の授業であろうが、デジタル仕様の授業であろうが、必ず引き上げます。要するにツールはあまり関係がないということです。私が知る、ある地方の私立学校の化学の高校教師は、自分の授業をiPhoneで撮り、それをアップし(動画や、文書ファイルや生徒の管理システムソフトへアップしている)生徒は自宅でそれを学び、学校では疑問点の解消、問題演習を中心に行っています。(これはアクティブ・ラーニングの一種で、反転学習とも一般に言われている)その先生は普通の授業でも上手なので、動画にしても問題がないのです。この先生の場合は、今まで学校でやっていた授業を自宅で受けてもらうことで、より多くの時間を探究学習に充てることができ、効果を出しているのです。
 やはり、単純にテクノロジーを学校に導入すれば、学習効果が高まるということはないのです。統計はそれを物語っているということでしょう。
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  1. 2016/08/01(月) 00:00:00|
  2. 石田勝紀からの便り
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