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オランダ教育の素晴らしさ

先日、オランダ教育に関しての講演会を拝聴してきました。オランダの教育に関しては、それまでたいした知見もなく、ヨーロッパの一つの国の教育、つまり西洋的教育の一つである程度の認識しか持っていませんでしたが、国が実に素晴らしい教育制度を作り上げており、またPISA(OECDによる世界的学力検査)の試験結果も良好なことから、明らかに教育モデル国であるという認識を持ちました。具体的には次のようなことがわかりました。
・オランダの子どもの幸福度は先進21か国中第1位
・さらに2013年4月のユニセフの報告では29か国中第1位(Child well-being in rich countries)→ 他人との関係が良い。登校前に朝食とっている(父母が家にいる)学校の成績はフィンランドに次いで2位(ヨーロッパ内)
・オランダが市民社会へ転換した時、学校教育は「画一一斉型」から「個別発達支援型」へ、そして「エクスクルーシブ(排他的)」から「インクルーシブ(どのような生徒も取り込む)」へ、「教える」から「学び」へと変わった。
・教育の自由(1917年に確立。理念、設立、方法の自由)。オルタナティブ教育に国から100%支援。
・公私立学校関係なく、教育費は全て無料。教員の給与は一律となっている。
・小学校では宿題はない。家庭教育(宿題は家庭の勉強)は別と考えている。
・半年ごとのCITO(能力測定組織)による学力モニターにより自分の学力の推移がわかる。ここでは平均と比べること、また自分の成長度合いを見る(モニターに示され、面談)全生徒対象、分野ごとに行われ、自分の改善点がわかるようになっている。
・オランダでは、イエナプランという教育プログラム(シュタイナーやモンテッソリと並んで、オルタナティブ教育の一つ)が非常に大きな影響を与えている。普及率は10%であるが、ワールド・オリエンテーションという「答えを学ぶのではなく、問うこと(問い続ける)を学ぶ」ことはオランダ教育に大きな影響力を与えた。
・オランダの教員養成は大学の4年間の内1年分は学校現場で実習している。1、2年で基礎理論(講義で理論を学ぶだけでなく、学生間でディスカッションして学ぶ)、3、4年で個別対応型の指導法を現場体験で学ぶ。4年生は半年間、同じ学校で実習(授業、学級経営、職員とのチームワーク、保護者との連絡、行事参加等全て担当)
・教員サポートは、教員1人あたり年間研修費7万円(500ユーロ)外部専門家チームによる研修や教員へのビデオコーチング(個別)、周辺諸国への海外研修なども行っている。
ざっと、これだけ並べただけでも、オランダの教育への力のいれようを伺い知ることができます。簡単に申し上げると、オランダ教育は、北欧と同様の教育水準の高さであり、自由という言葉の意味を本質的に捉え、実施している国といえます。日本の批判はしたくはありませんが、21世紀型の教育が次々と他国が実施している中で、100年前と同様のことを行っている日本の教育システムはいかなるものであるのかと、この講演会でのスピーカーの方は語っていました。教員を問題視するのではなく、教育制度に問題があるということでしょう。しかしこれから日本の教育も教育行政のあり方が問われ、徐々に変革に向かっています。変革期は新旧の入れ替えで、多くの混乱があるでしょうが、本来あるべき教育とは何か、これはどの教員でも自覚されていることと思います。よりよい形へと邁進するための、オランダのような他国の研究は非常に参考になります。
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  1. 2016/03/01(火) 00:00:00|
  2. 石田勝紀からの便り
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