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全国の高3の英語力は中卒並

今年の3月17日に、文部科学省が高校3年生を対象に、英語の「読む、書く、聞く、話す」という4つの技能について学力を調べた結果、驚くべき結果が出ました。「読む、聞く」が中学3年生程度、「書く、話す」の正答率は過半数が1割以下であったというのです。このデータは全国の国公立高校の1割に当たる、480校を抽出して、高3生約7万人を対象に実施された結果であるだけに、調査結果の信ぴょう性は非常に高いと思います。さらに英語嫌いの生徒が58.4%もおり、海外留学やビジネスに必要なレベルの習得を目指す割合は14%ということです。
いかがでしょうか。大方予想されている「日本人は英語ができない」は周知の認識であったとしても、ここまでひどいとは思われなかったのではないでしょうか。「高校時代の英語教育では一体何をしているのか」というよりも、その前の中学段階でしっかりとできていないという問題があります。このような状況ですから、大学生で英語ができない状態はさらに加速しているでしょう。実際、現大学生の50%は入学試験を経ずに、AO入試や推薦入試で入学しています。AO入試、推薦入試といえば聞こえはいいかもしれませんが、実態は大学の「学生青田買い」であり、人数確保のために高3の夏から秋で合格を出してしまうのですから、高3生は勉強などするはずもありません。私は日本の英語教育に幻滅し、他国で上手に英語教育をしている国の一つとして韓国の小学校英語教育を大学院で研究したことがあります。これは間違いなく成功しているといえるでしょう。中学、高校への接続では問題がないことはありませんが、「英語ができる韓国人」という国を挙げた政策が全国津々浦々浸透していることに驚きました。日本は小学校で歌を歌って踊ったりしており、中学校では、依然として旧態然とした英語授業を行っている教師が多く(教師に自由度がないという構造的問題もある)英語嫌いが増えていくことは火を見るより明らかです。文部科学省はこの結果を受けて、対策を取るでしょうが、それはおそらく私が考える対策とは異なるでしょう。
私は、最近英語を話せるようになりたいという人から、英会話を教えてもらえないかと頼まれ、指導したことがあります。実質2カ月しかありませんでしたが、即成果が出ています。高いお金を払って語学学校へ行き、話せるようにならないという経験をお持ちの方は少なくないと思います。私もかつてはその一人でした。しかし英会話は難しくないのです。通常、ネイティブに教えてもらうと、できるようになるという錯覚に陥りますが、それは完全な間違いです。通常の語学学校のネイティブは、指導のプロではありません。ただ英語が話せるというだけです。例えば、私たち日本人が、外国人から日本語を教えて欲しいと言われて、話せるように教えられるでしょうか?それと同じことなのです。ですから、指導のプロが教えなくてはなりません。プロであるかどうかの判定を1つだけご紹介しましょう。それは、「聞き上手の指導者か」ということです。通常のネイティブは、日本人相手に自分が話してばかりです。日本人側としては、話せないので黙っています。そして多少、言っていることはわかると、何か英語ができているという錯覚を持ちますが、実際、会話とは双方向でのコミュニケーションなので、リスニング能力が多少ついても、話せるとは限らないのです。それよりも、日本人にどんどん話をさせて、間違った表現を正してくれる程度の発話がある指導者がプロなのです。今までこのように指導ができたネイティブに出会ったことはありません。このときとばかりに常にしゃべり続けています。
英会話でのお話をしましたが、英語をできるようにさせるにはプロが教えなくてはなりません。教材やテストの種類を変えるというものではなく、誰が教えるかで、教科の伸びは決まるため、プロの指導者になるための指導方法を教えてあげなくてはなりませんが、それが全くなされていません。学力を伸ばすためには原理原則があり、原則をはずすといくら先生が努力していても伸びることはないのです。
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  1. 2015/09/01(火) 00:00:00|
  2. 石田勝紀からの便り
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