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厳しい教師が優れた成果を上げるのはなぜか

昨年の9月30日配信のWSJ(Wall Street Journal)で、「厳しい教師が優れた成果を上げるのはなぜか」という記事が特集されました。その中で、次のような文章が書いてありました。「子ども時代に適度なストレスを受けることの利点や、ほめると子どもの自尊心が損なわれる理由などが研究によって明らかになっている。常識では、教師は知識を生徒の頭に叩き込むのではなく、生徒から知識を引き出さなければならない。プロジェクトや共同学習がいいとされ、講義や暗記など伝統的な手法は賛同を得られず、若者の創造性ややる気を奪うとして否定されている。だが、その常識は間違いだ。次の8つの原則でその理由を説明しよう。」
そして8つの原則ということで次の8つが述べられています。
1. 多少の痛みなら子どものためになる 2. 基礎訓練が大事 3. 失敗してもかまわない 4. やさしいより厳しいほうがいい 5. 想像力は習得できる 6. 根性は才能に勝る 7. ほめると人は弱くなる 8. ストレスは人を強くする
これらを見ると、どれも正しいことであると感じます。それぞれの内容の解説では、暗記の重要性、失敗し立ち直る方法を知ること、やる気は適度なストレスから生じるなど納得のいくことが書いてあります。緑進学院は厳しい先生が多く、またそれだからこそ生徒の成績を上げているのですが、その厳しいという言葉の意味が誤解を受けやすいため注意が必要です。厳しいと言っても、その意味するところは「妥協のない」「一貫性がある」「成果を出す」「人情がある」といった要素が入っていることを忘れてはなりません。これらなくして単純に「厳しい」先生は生徒からの信頼を失い、成績は落ちていきます。これら8つの項目の中で「ほめると人は弱くなる」というのがあります。これは意外と思われるかもしれません。記事の中では次のような解説がされていました。「ミスター・K(厳しい先生)が私たち生徒をほめることはほとんどなかった。最高のほめ言葉は『悪くない』だった。スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック心理学教授は『賢い』とほめられた10歳の児童は自信をなくすことに気づいた。しかし、『一生懸命勉強している』と言われた生徒は自信がついて、成績も上がった。」これを見て、今思い出したことがあります。それは親しくさせていただいている秋山さんです。秋山さんは秋山木工の親方で天皇陛下の椅子を作ったことのある木工職人です。「ガイヤの夜明け」などテレビにはよくでていますので、ご存じの方もいると思いますが、秋山さんは丁稚を受け入れ、大家族主義で職人を育てています。何度か私はお邪魔しましたが、とにかく秋山さんの丁稚への指導が厳しいのです。褒めるとつけあがるといって一切褒めることをしません。しかし職人として認められると対応が変わります。それは一人前になった証拠です。昔はこのようにして人を育てており、秋山さんは江戸時代の人育てをしていると言います。そのような教育方法は厳しいのかもしれませんが、私が特に感じたのは、秋山さんの丁稚に対する情です。情があるのです。いくら厳しくとも、その厳しさの意味を知り、信頼関係があると人は飛躍的に育つのです。親が子に対する接し方もかつてはそのような接し方でした。しかし現代は、お友達のような接し方であったり、厳しさの真逆の甘やかす育て方であったりすることが、かなり問題視されています。厳しさと情(やさしさ)というバランス感覚を大切にして人を育てる、そのようでありたいと思います。
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  1. 2015/05/01(金) 00:00:00|
  2. 石田勝紀からの便り
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