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某県立女子高

昨年12月に、埼玉県立公立女子高校を視察してきました。この学校のレベルは比較的上位に属し、生徒もしっかりとしている学校です。丁度、訪問した時は12月初旬ということもあり、定期試験やセンター試験に向けたテスト勉強の授業が多く、十分な授業観察ができたというわけではありませんでしたが、それでも得られたことがずいぶんとありました。
まず、第一印象としては、落ち着いている学校ではあるが、教室内はよくある男子校と変わらず、それほど整っているとは言えないというものでした。つまり汚いということです。(男子校、女子高と分かれているとこのような状態になるのは必至なのでしょうか。)授業は、高1数学、高3世界史、高3英語2クラス(センター過去問を実施するクラスとアクセントのプリントを実施するクラス)を見学しました。ほとんどは演習ばかりでしたので、通常授業の実態はよくはわかりませんが、世界史の授業が非常に良かったと感じました。教師による手作りプリントが使われ、教師の説明で空欄に記入したり、誘導に従って重要部分にアンダーラインチェックが指示されてしたりして進行されていきます。また説明はとてもわかりやすく良い印象を持ちました。さらに欲を言えば、この授業にICT(Information and Communication Technology)を使って、動画や写真など資料集からだけではわからない内容などを導入すると良いのではないかと感じました。昔ながらの授業で、よく工夫された授業という点は良いのですが、そこへ現代的な教育ツールを投入するとさらに進歩的指導がされるのではないでしょうか。そうすることで、生徒の好奇心がさらに喚起されることでしょう。先進的取り組みは一部の研究学校を除き、一般的な学校ではまだ導入が進んでいません。お隣の韓国ではすべての教室に電子黒板が入っており、教科書と授業がそれに連動する形で、効果的授業が展開されています。日本はまだ寺小屋の域を出ていないという印象です。それでもPISA(OECDによる学習到達度調査)の成績が高いことを考えると、日本人は努力家であると感じざるを得ません。テクノロジーの分野では、日本は世界一といっても過言ではなく、携帯電話、家電、航空機、ロケットに至るまで、日本の技術がなければ完成しないと言われています。しかしそれに比べ、教育分野におけるテクノロジーは大幅に遅れていることが気になります。民間教育ではすでにアナログ単独からアナログとデジタルの併用型へと進展しており、公教育ばかりが遅れていると思われます。
学校の授業を視察した後、校長先生と話をする機会があり、そこではこの学校での問題点の一つとして人事構成があると語っていました。半数以上の教員が55歳以上で占められているといいます。そしてこれは教員の高齢化の問題という意味ではなく、これらか起こりうる事態、つまり新旧交代場面で、指導ノウハウが継承されないという問題が深刻であるとその校長はおっしゃっていました。確かにその問題はあるでしょう。しかし、その問題とは別にやはり教員の高齢化に伴い、教育に先端的テクノロジーが入っていかない状態が継続しているのではないかと思います。従来型の良い教育ノウハウ(アナログ)は定年退職した教員から学ぶ構造を作り、それに付加した形でデジタルツールを導入したハイブリット式の授業展開をこれからの若手の教員が進んで行っていけるよう環境を整えることが大切ではないかと痛切に感じました。そのためには教育委員会が率先して進めるべきなのですが、その構成員もまた年配の学校教員で占められているため、変化を期待することはできません。また、年齢だけの問題でもなく、教員の日々の忙しさによって自己研鑽できる時間がないという実態もあります。いずれにしても公立学校のデジタル化は相当先になりそうです。
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  1. 2014/05/01(木) 00:00:00|
  2. 石田勝紀からの便り
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