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不思議な日本語 ~過去と存続~

日本に来た外国人が日本語で不思議に思うことの1つに、過去を表す「た」があるそうです。
 例えば、電車がすでに来てしまったことを表現するために、我々は「電車が来た」と言います。一方、電車はまだ来ていないが、向こうからやって来ている時にも「電車が来た」と言うことがあります。外国人はこの時、「電車はまだ来ていないのに、どうして『来た』と表現するのか」と疑問に感じるようです。
 結論から言ってしまうと、電車がまさにこちらに迫っている時に「来た」と表現するのは、「た」が一般的に用いられる「過去(~した)」の用法の他に、「存続(~している)」という用法でも用いられるからです。どうしてこのようなことが起こったのでしょうか。
 現在用いられている「た」は、昔は「たり」という助動詞でした。助動詞とは、ものの動きを表す動詞に付いて過去や未来などの意味を表すものです。そしてこの「たり」は「完了(~してしまった)」と「存続」の意味で用いられていました。この2つの意味は当時、明確に区別されて使われていました。しかし時代が下っていくにつれ、「完了」の意味が「過去」と混同され、ついに区別がつかなくなってしまいました。その結果、「たり」を「過去」としても用いるようになりました。また、「たり」そのものの形も、近代になって「た」だけになってしまいました。問題だったのは、「た」の意味に明確な用法の区別をつけなかったことです。ですから「た」は過去の意味ですが、それ以外の時にもなんとなく使うようになってしまいました。
 普段は意識せず使っている我々の言葉ですが、実はその中には様々な要素が詰まっています。そのような要素も、子どもたちの言語感覚を育てるために役立つと思われます。
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  1. 2012/10/01(月) 00:00:00|
  2. 講師たちから
  3. | トラックバック:0

受験における大人の役割

『受験における大人の役割』
 緑進学院では中学受験の指導を行っておりません。なぜなら私が小・中学校受験について否定的な考えを持っているからです。中学受験に否定的な私が指導したところで、お子さんの受験力(受験を突破するための能力、学力とは異なります)は100%発揮されません。
 ではなぜ私が小・中学受験に否定的なのかというと、ほとんどのお子さんが受験を明確に理解していない状況で受けることになるからです。
 私が思う受験とは、それを通じて将来を考える機会であると思っています。また、合格に向けての努力を強いる、いわば成長するための試練でもあるとも考えています。仮に不合格になろうとも、今まで曖昧であった、下手をすれば考えたこともなかった将来を考えさせられ、そしていくつかの選択肢の中で、もっとも自分が望む将来を目指して努力することは、その後の人生の糧になるはずです。そして合格できたお子さんは「自分で決めた目標を自分の取り組みで達成することができた」という大きな自信を手に入れます。
以上の考えから私は受験生を指導する際、できる限り本人に学校成績や得点力から算出される現在値と目標とする高校に合格するための値との差を理解させ、何をすればよいのか、どれくらいやればよいのか、深く考えてもらうようにしています。
 この学校を受けなさい、この参考書を読みなさいなど、ご自身の受験であるかのような言動を取られる保護者や、学校の先生をしばしば見ますが、受験において、我々塾講師はもちろん、学校の先生、ご両親はあくまで情報提供や助言をする立場に留まるべきです。あれこれ口を出してレールを敷いてしまうと、受験に合格しても、将来について考える機会や目標設定の仕方、本当の自信を手に入れる機会を奪うことになってしまいます。
 そうは言っても、受験に対する意識の低いお子さん、あまり机に向かわないお子さんをみると、心配になってついつい口を挟みたくなるのも親心だと思います。そのようなときは、まずご自身が中学生の頃はどうであったかを思い出してみてください。こんなものであったなと安心されるはずです。そうしてみたものの「やはり我が子はしっかりと取り組んでいない」と思われることも確かにあります。そのときはお子さんとテーブルを挟んで、来年の今頃はどこで何をしていたいのか、そのために今、どのような取り組みをしているのか聞いてみるのがよろしいと思われます。「あれをしなさい」「これをしなさい」と命令するのではなく、「どうしたいのか」と尋ね、彼らに考えてもらうようにするのが一番の助言になるはずです。
  1. 2012/10/01(月) 00:00:00|
  2. 講師たちから
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