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読書の効用

読書の効用については言うまでもないことでしょう。私個人のお話で恐縮ですが、私は20歳までまともに本を読んだことがありません。今思うと学校で課された読書感想文とつまらない国語の教科書が私を読書嫌いにいざなったと勝手に解釈しております。しかし20歳を過ぎてから、毎年100冊は読むようになっています。なぜこのようになったのかといいますと、①感想文を書かなくてよい②自分の興味のある本であることの2点であったように思います。世の中には自分の興味の持てる本は無数にあります。それにいかに出会えるのかというのが重要なことでしょう。

ところで今、学校教育では読書が推奨されています。特に朝読書として組み入れられていることは有名です。この朝読書は①みんなでやる②毎日やる③好きな本でよい④ただ読むだけという4つの原則で行われており、毎朝10分から15分行われています。その効用は大きく、生徒が落ち着いて授業をするようになったことや、本が好きになるなど生活面と勉強面の双方にとって有益であるようです。文部科学省も2001年の「21世紀教育新生プラン」で朝読書運動を取り上げています。

朝読書は読書のきっかけをつくるためには非常に効果があると同時に、その後読解力の向上という効果も見込めます。読書と学力の関係では、家庭の蔵書数と数学・理科の得点には相関関係があるとされています。(TIMSS2003)また、趣味での読書時間が増加すれば、読解力の点数も上昇する傾向にあることも統計的に認知されています。約77%の人が日に1時間の読書をするという統計もあるほど本好きな国民はフィンランド人です。フィンランドは一時PISAの試験で世界一を続け、教育学者はこぞって視察に行きました。そのフィンランドはまた図書館利用率世界一でも有名です。1人あたり年間21冊を借りている計算になり、日本は4.1冊となっています。人口56万人のヘルシンキ市には図書館が38の図書館があり、同人口規模の日本では10から13程度といわれています。もちろんフィンランドはご存じのとおり、冬は寒く外出するよりも家で過ごすことが多く、また就業スタイルも日本と異なり残業などがなく、夕方には家族がそろうため、親による「本の読み語り」という文化が一般的にあるようです。そのため本をよく読む国民ということが必然的に作られるという物理的現象の帰結ともいえます。日本はこのような環境下にはないため、意識的に読書運動を行わなければなりません。それも一番効果的なのは学校ですが、家庭においても読書運動が促進されると効果は倍増します。そこで、朝読書の定義をもう一度みてみましょう。自分の好きな本であるという定義は特に重要です。そのようにある種、趣味として気軽に読書をする行為が実は学力の基盤を作り上げているともいえるでしょう。
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  1. 2012/09/01(土) 00:00:00|
  2. 石田勝紀からの便り
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