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学力低下論争

今回は「学力低下論争」についてお話します。
学力低下について皆さんはどうお考えでしょうか。おそらく9割以上の方は今の子どもたちの学力は低下していると思われるでしょう。学力低下論争については2003年のPISA(OECDによる学力検査)において日本の世界順位が低くなったことが挙げられ、その原因として「ゆとり教育」が槍玉に挙げられました。現在、2009年のPISAの検査で日本の順位が若干戻したということで、文部科学省は胸をなでおろしたといわれています。しかし、単純に教科書の内容を増やしたことで日本全国の成績が上がったと考えるのは早計でしょう。日本はかつて1970年代に学力低下論争がありました。それはカリキュラムを削ったためといわれています。その後1990年代に入り週休2日制となり、「ゆとり教育」がはじまり学力低下論争が再燃します。
私は単純にカリキュラムの削減と年間授業回数が減少したことだけが要因であるとは考えません。なぜなら1980年代後半から、子どもを取り巻く環境が大きく変わったためです。1つ目はファミコンの登場です。各家庭に1台“配置”され、子どもをとりこにするためにゲームの内容は年々創意工夫されていきます。それにともない、相対的につまらない勉強は子どもから無意識的に遠ざかります。保護者面談でも90年代初頭から毎年、年を追うごとに「子どもはゲームばかりやっていて勉強しない」という相談ごとが増えてきたことを思い出します。2つ目は、携帯電話(ペケベル)の登場です。これもゲーム同様に子どもをとりこにしました。携帯電話が中学生に普及した90年代、携帯電話代が高額になり社会問題になりました。今はそのような問題ではなく、メールやウェブサイトの問題です。定額となっているためいくらやっても無料と考えやりとりの量が増えます。中学生が定期試験前に友達からのメールに返信するのに多くの時間が割かれて十分な勉強が出来ていない実態をご存知でしょうか。この潜在的重大問題は大人の世界ではわかりません。3つ目は、思考低下を招くテレビ番組の増加です。今やまともな番組はNHK+α程度を言われており、見識者たちはCS放送で海外の番組を見ています。大人の世界でも異口同音に日本のテレビ番組は崩壊したと語っています。これは子どもにとっても同じです。チャンネルを回すと笑い声ばかりの番組は思考低下以外招きません。以上の3つの要因は子どもたちが、大人の利益追求の犠牲になったといってもいいでしょう。このような子どもを取り巻く社会的状況をみても、勉強をしなくなるのは当然のことです。そこに週休2日制とカリキュラムの削減が追い討ちをかけたのです。
このように原因というものは複雑かつ多様です。しかし大きな根底部分は社会が変わったということでしょう。その犠牲はいつも子どもたちです。この点を無視して、学力=文科省という単純な思考でみることは危険でしょう。以上は私見ですが、皆さんはいかがお考えになるでしょうか。大切なことは、大人が節度ということを子どもに教えてあげることです。前述のような企業群に販売を自粛せよ、報道番組内容を変更せよということはできません。ですから自分の子どもは自分で守るというスタンスを持ち、しっかりとした「しつけ」を今行っておかなければ、将来大変に節度がない人間となってしまいます。この点はぜひ、ご家庭でも真剣に話し合われてご家庭におけるルールを作るなど工夫してみるといいでしょう。
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  1. 2011/12/01(木) 00:00:00|
  2. 講師たちから
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