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高校生の講演会からわかったこと

 昨年に引き続き、高校生を対象とした講演会を行いました。高1、2年生合わせた251名の第一部と、高校3年生175名の第二部で合計426名の高校生です。昨年同様、高校1、2年生が希望することは、具体的勉強法(時間管理、方法論)、モティベーションの上げ方、集中力、大学進学前の心構えであり、高校3年生では大学進学のための情報やそのための具体的勉強法、さらには就職を前提とした質問が多いようでした。各生徒の置かれた状況について不安を取り除くために必要な情報や知恵が欲しいということです。これはある意味当然のことでした。講演後のアンケートでは3名を除き、その他すべての生徒は満足してくれたようで有難い評価をいただきました。3名というのは否定的な意見です。今回の緑進便りではその3名について考えたいと思います。
 私の話は、心構えをプラスにし、言葉に気をつけよう、それから具体的勉強法を学ぼうという展開で話をする構成となっています。具体的勉強法の前段である、心構えの部分において彼らは否定的見解を示しました。その否定的3名はすべて男子の意見で「プラスでいることは気持ち悪い」「そのような話はやめませんか」「単なる気休めにすぎない」というものでした。まずは、このような意見を見て、私は素直に受け入れました。なぜなら彼らは皆自分の氏名を明らかにして、しっかりと自分の主張をしているからです。実際、今回のアンケート結果では99.3%の満足率ですが、実際は社交辞令的に良い意見を述べることも少なくありません。そういう中で、自分の意見を主張することは重要なことです。しかし、問題はそのときの感情的側面がどのようなものであるかでしょう。この感情的側面の度合いによって、極めて危険な思想に発展する可能性があるからです。冷静かつ分析的に批判することは、ある種の学問的要素を持ち合わせますが、単なる感情論であれば、それは暴発的行動に発展することがあるためです。この3名のうち1名は論理的なものを感じましたが、残りの2名は感情的記述に見受けられました。つまり今後、彼らの人生において何らかの周囲に対しての悪影響を与える可能性があるということです。割合からすれば非常に少ないのですが、プラスの心構えを嫌悪し、それを敢えて記述していくという姿勢を感情的に行うことは、彼らの中に深く積まれた鬱積した世の中に対しての感情があることを表現しています。そのような生徒は愛情不足であり、今までの成長過程において家族愛が薄いことが主な原因と考えられますが、幸い、彼らが所属する学校は面倒見の良い学校で有名であり、今後先生や仲間から受ける愛情によって、彼らが持つ独自の考えや思想を良い方向へと持っていってもらいたいと思います。
 今回の緑進便りでは、敢えてこのような少数ではあるが否定的な意見を取り上げました。現在のような世の中で、十分な説得力を持つ非感情的表現を前提とした自己の意見を主張することの大切さについて考えたいと思ったからです。概して、感情的に激しい者が自己主張する世の中です。それが絶対的に否定されるものではありませんが、激しい感情から出た自己主張は相手を攻撃するばかりで何事も解決しません。ですから心の中には感情を持ちながらも、表面的には理性を持って正しくはっきりと主張すること、これこそが今、私たち日本人に求められている要素ではないでしょうか。前述の高校生3名は今後、世の中を変えるだけのパワーと方向性を持ってもらい、そのエネルギーを使ってもらいたいと心より願います。
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  1. 2011/09/01(木) 00:00:00|
  2. 石田勝紀からの便り
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