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読めてるのか

 子供の読解力低下が騒がれていますが、塾講師の目線から見てもそれは間違いありません。その原因の多くはTV(ゲーム)、マンガによるものだといわれていますが、こちらについては賛同できません。
 手前味噌な話ですが、我が家では中学校卒業までTV(ゲームも含む)は一日1時間(NHK教育、ハウス名作劇場はその限りではない)と定められていました。TVを見ないと時間が余り、暇で仕方ありません。かといって勉強はしたくありません。幸い、私の部屋には1000冊以上のマンガ本があり、これを何周も読み返すことで時間をつぶしました。分からない台詞は辞書を引くなどして言葉を覚え、その他の雑学も得ました。私の場合、教科書で学んだものよりマンガや本から得た知識のほうが多かったと思います。理科の授業で生徒に語る星座、原子、絶対零度などの知識も『聖闘士★星矢』から学んだものです。
 最近のマンガは台詞が少ない、コマ数が少ない、内容もつまらないものが多く、そこから得られる知識が少ないのが残念です。今でも幅広い世代に人気のある『名探偵コナン』などはやはり台詞・コマ数が多く、読み応えのあるものとなっているはずです。
 読み手も内容を追うよりは画を追うようになってきていると思います。少し前の話ですが中3生たちが次のような会話をしていました。
 「今週のナルトどうなった?」「ナルトがドンって戻ってきて、バっていって、ガガガっていっただけ。全然進んでない」まったく意味がわかりません。そこで私も読んでみました。敵から攻撃され窮地に陥っている仲間の元に、修行中であった主人公が現れ、一撃でその敵を倒すという内容で、主人公が驚異的な力を身につけて戻ってきたという物語の転機を描いた大事な回だったのですが、生徒は画と背景に描かれた擬音語しか読み取れなかったようです。
 こんなセリフの少ないマンガでさえも読み取れないのであれば、国語の読解なんてできるはずがありません。その後の入試に向けた国語の演習でも当然のごとく彼は苦戦し、かなりの数を解くことで入試ではなんとか目標点を超え、合格することができました。
 文庫本であれ、マンガであれ、読んでいて分からない言葉が出てきたら辞書を引き、読み返し、しっかりと内容を把握するべきです。ただ漠然と見て、理解したつもりになってはいませんか。あなたは本当に読めていますか。
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  1. 2010/12/01(水) 00:00:00|
  2. 講師たちから
  3. | トラックバック:0

福岡の講演会から

今年の6月に福岡の2つの高校で講演会をいたしました。対象は高校2,3年生です。ざっと500人ばかりの生徒が体育館に集まりました。テーマは「勉強法」です。このテーマでの講演会は今までも何度も行っておりますが、今回は生徒アンケートをとってそれをすべてフィードバックしていただきました。今回は現実の高校生が勉強に対して何を求めているのかについてお話をしていきたいと思います。
 現在の高校生が勉強に関して切実に求めていることは、「どうやって勉強をしたら良いのか」ということです。これはどの高校でも同じです。勉強を教えてもらうことは日々学校や塾でなされていますが、どうやって勉強をすれば良いかを求めているのです。巷には社会人向けの勉強法に関する本が溢れています。また大学受験向けに高校生の勉強法についての本もありますが、高校生は一般に書店にいくことはありません。多少の参考書や問題集を買うことはあっても方法論の本を手にすることはありません。なぜなら気にはなっても本を読むことが面倒だからです。活字離れはこのようなところにも影響を及ぼしています。学校では当然、勉強方法は教えません。塾では最近は多少増えてきましたが、それよりも生徒をいかに塾にはりつけてお金を払ってもらうように仕向けるかに忙しく、本質的なことは教えません。教えてしまうと塾に行かずに自分で勉強ができてしまうからです。そうすると塾の経営はあがったりです。このように正しいことで、生徒が最も望むことを教えてないために、彼らは大学生や社会人になっても、方法論を知ることなくただ漫然と周囲の情報に惑わされ流されていくようになっていくのです。「魚を求める者に魚を渡すのではなく、魚の釣り方を教えるべきである」という有名な格言があります。しかしこれが教育で実践できていないことが、今回の講演会での生徒アンケートから明白になりました。
 次の例は事前にとった「話をしてもらいたいこと」アンケートです。
・基礎固めに役立つ参考書や記憶に定着しやすい学習方法を学びたい。
・大学受験のためにはどのような勉強の仕方をすればよいか。
・効率的な学習について。
・勉強は嫌いではないけど、どんなふうにしたら良いのかわからないので、何が大事か教えてほしい。
・いつまでにどの教科の何をすればいいのか具体的に教えて欲しい。
・受験勉強だけではなく、普段の勉強の仕方も教えてほしい。
このように実際、生徒たちは具体的な方法論を求めているのです。学校では知識を教えてはいても、方法論がいかに教えていないかがわかります。このような内容を希望する生徒に私が1時間ほど具体的な話をしました。しかし、具体的勉強方法を教える前に、私は彼らに、「本当に今希望する大学に行きたいのか!」という確認をしました。それに対して彼らは本当にいきたいと反応しますが、私はすかさず「本当に希望していれば、自分から多くの情報を集めるはずである。それをせずに情報を人に求めているうちは本当に希望していることにはならない」と言いました。この段階でまず彼らに真の自覚を促します。その後で、具体的勉強方法を指南します。そうすると特に私がメモをとるようにと支持をしなくても彼らは必死にメモを自発的にとります。このような状態が本気で希望している状態なのです。ですから大切なことは心構えを本気にさせること、そして、本気になってはじめて方法論を教えるということです。これを逆にしてはいけません。大切なことは心です。このことをあらためて、今回の講演会を通じて感じました。
  1. 2010/12/01(水) 00:00:00|
  2. 石田勝紀からの便り
  3. | トラックバック:0

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