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機器による危機

昨今、日本の教育力が落ちたという議論をお聞きになったことがあるでしょうか。その原因は家庭にあり、家庭における教育力が落ちたからだと一般に言われています。しかし私はそれは本質をついた原因と思っておりません。私が塾を始めたのが平成元年です。今ら約20年前です。その頃と現在を比較して、子どもたちの何が変わったのかを考えると、日本の教育力が落ちた本質的要因が見えてくると思っております。
 20年前と現在では、まず携帯電話の違いが挙げられます。20年前は子どもたちは当然のことながら大人でも携帯電話を持っていませんでした。一部仕事で携帯電話を持つ方やポケットベルを持つ程度でした。次にゲームです。当時はファミコンといわれるゲームが主流になり始める頃で、ゲームセンターから家庭にゲームが浸透し始めました。現在のゲームは多機能化し高機能化し、さらに子どもたちの心(場合によっては大人の心)を放さないよう工夫され、子どもたちの生活時間を奪っていきます。3つ目はインターネットの普及です。子どもはあまりパソコンを使いませんが、携帯電話でウェブサイトを見ることができます。時には有害なサイトまで見ることができます。4つ目として、テレビの番組の低質化です。このような低質な番組による子どもたちへの汚染も程度は計り知れません。最後に漫画です。漫画も買ってもらうためにより刺激化しており、子どもたちの心をここでも奪っていきます。
 簡単に挙げただけでもこれだけのものが子どもを取り巻く周辺に蔓延しております。その中でも携帯電話による被害が圧倒的でしょう。よく聞く話ですが、子どもたちはメールで会話する際、返信が遅れると仲間はずれになるというものがあります。中学生や高校生ではテスト前にこのようなメール地獄に陥り、勉強する時間が削られているという深刻な事態は日本の多くの家庭で起こっています。大概、親はこの事実は知りません。携帯電話によるメールのやりとりはプライベートなものであり、トイレの中や自分の部屋でこっそりとできるものです。ですから親は知ることが難しいのです。1日に100通のやりとりなどざらにあるようです。
 いかがでしょうか。20年でこれだけ子どもたちの生活スタイルは変わっているのです。勉強以外の数多くの刺激に興味をそそられ、勉強する時間が少なくなっているのです。これは大人の責任です。特に営利目的に活動しているメディア関係の会社の問題であると言えます。彼らは商品を販売し、それを購入するのは消費者の意思であり、購入後どのように使うかまでは責任をもちません。製品であればPL法があり使用が適切でありながら事故があると製造者の責任になりますが、ソフトという商品を使用し子どもが勉強しなくなり成績が下がったとしても何の責任を負う必要はありません。つまり使用者側の責任ということになるのです。ソフトは当然、心理学的に心を捉える仕組みが組み込まれておりますので、使用したら最後、抜け出すことができなくなります。そうることでソフトは売れ続け、企業は繁栄続けるのです。これが現実というものです。
 もしかしたら、このようなメディアによる影響は子どもだけではなく、我々大人も受けているでしょう。現に、携帯電話な無くてはならない生活必需品になりました。インターネット無くして効率的生活を送ることができなくなりました。これらのもたらした恩恵は計り知れません。しかし反面、悪影響、特に子どもたちへの悪影響も計り知れません。防衛策は、家庭内において節度の教育、正しい使用方法の教育をする以外ありません。自分の子どもの将来がかかっているわけですから、一番真剣になれるのも家庭なのです。家庭は教育力低下の原因ではなく、教育力を低下させる元凶からの防衛として重要な機能を持つと思います。
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  1. 2010/10/01(金) 00:00:00|
  2. 石田勝紀からの便り
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