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成績

葉も黄色くなり、だんだん秋らしくなってきましたね。この時期は成績表と対面するときでもあります。今月は私の学生時代の話をしたいと思います。心のどこかに「こういうきっかけもあるのだな」と留めていただければと思います。
 私は中学生になった頃から、周囲の大人に「内申点で高校が決まる。いい高校へ行けば将来が広がるから」と言われ続け、懸命に勉強しました。当時は相対評価で「5」を取れる生徒は全体の数パーセントといわれる制度の下で、成績を付けられていました。その狭い枠に入るために、テストの点数はもちろん、授業態度やその他の態度で、いかに他の生徒と差をつけられるかを必死で考えていました。
 努力の甲斐あってか、志望校に合格し、成績優秀者として高校に入学することが出来ました。その後も部活やアルバイトなど高校生活を楽しんでいましたが、勉強の成績はかなり悪くなりました。その原因は「高校に入るため」という明確な目標を失ったことと、勉強への義務感に辟易していたからでした。1年生のときは赤点ギリギリで、中学生の時には経験しなかった生活を送りました。
 ところが2年生になり、先生が変わったことで私の勉強に対する考え方も180度変わりました。その先生は「テストのための勉強」ではなく「知識としての勉強」を教えてくれました。成績を意識させない、おもしろさがそこにあったのです。おもしろいと感じたとき、「勉強している」という感じはしませんでした。乾いたスポンジが水を吸収するように、知識を吸収していきました。それと同時に、不思議なことに意識せずとも、成績が上がりました。10段階評価で主要5科目25UPでした。
 私の場合、おもしろいと感じたものが数学・歴史・国語・理科でした。特に歴史は昔のことなので実感がわかず、取っ付きにくかったのですが、おもしろいエピソードを聞いていくうちに「今の私たちと変わらない人間である。人の人生を勉強しているのだ」と気付いたのです。その瞬間、親近感を抱き、興味を持つことができました。また、数学や理科は解く手順を丁寧に教えてくれたので、解く喜びを得ることができ、おもしろく感じたのです。いずれもこれらに共通しているのが「なんで?」という疑問点が解決できて「なるほど」と感動できたことです。
 成績は「きっかけ」次第でいくらでも変わります。また、きっかけに遅いも早いもありません。気付いたときから始まるのです。気付いたら懸命にやってみる。そうしたら必ず結果はついてきます。
きっかけは塾や学校など勉強をする場だけではありません。日常生活でつかむこともできます。家で今日やった勉強の内容を聞いてみてください。話させるだけでもひとつの「きっかけ」になります。実践してみてはいかがでしょうか。
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  1. 2008/10/01(水) 19:45:33|
  2. 講師たちから
  3. | トラックバック:0

生物濃縮

 突然ですが、問題です。どうすれば骨を強くすることができるでしょうか。
1.筋トレをする  2.牛乳をたくさん飲む  3.人生経験を多く積む

 答えは簡単ですね。2の「牛乳をたくさん飲む」です。骨の主成分は牛乳などに多く含まれるカルシウムです。これは人間の骨だけではなく、歯や、貝の殻の主成分でもあります。
では、貝はどのようにカルシウムを摂取しているのでしょうか。
正解は海水からです。海水にはほんのわずかですが、カルシウムが溶けています。それを体の中で濃くしながら溜め込んでいくことができるのです。それを生物濃縮と言います。
 さて、アメリカのカリフォルニア州のクリア湖で、水鳥のカイツブリがばたばた死んでしまうという事件がありました。殺虫剤として使われていたDDD(DDTと似た成分です)が原因ではないかと言われました。 ところが、湖の水のDDD濃度は、0.014ppmと問題にならないくらい薄かったのです。湖の水を水鳥が直接飲んだり、肌から染み込んだりしても、死ぬほどにはならないと思われました。
なぜ、カイツブリは死んでしまったのでしょうか。
 試しに植物プランクトンを調べてみると、DDD濃度は5ppmになっていました。水の360倍の濃度になっていたのです。
生物にとって必要なものを濃くしながら溜め込んでいく生物濃縮が、毒物にも作用してしまったのです。食物連鎖(生物の食う・食われるの関係)で、植物プランクトンは動物プランクトン、小さな魚、大きな魚、そしてそれを食べる魚食性鳥類のカイツブリとつながっています。カイツブリの脂肪中には、水の濃度のなんと17万8500倍の濃度のDDDが含まれていたのです。

DDD濃度  濃縮係数
水          0.014ppm        1倍
植物プランクトン 5          360倍
小さい魚      9           640倍
大きな魚      25           1790倍
魚食性鳥類  2500(脂肪中)    178500倍

 生物にとって悪い物質でも「薄めて捨てれば問題ない」という考えは通用しません。生物濃縮は、その事実を教えてくれます。
 ただ単純に「湖にごみを捨ててはいけない」と言っても説得力がありません。なぜいけないのか、捨てた場合に起こる現象を知れば、ごみを捨てない意識だけではなく「湖をもっときれいにしなくては」という意識が生まれるかもしれません。
生物濃縮の詳細は理科、公害の原因と歴史的背景については社会で学びます。テストにおける重要語句を丸暗記させるだけでなく、興味を持たせながら地球環境について考えさせていきたいと思います。
専任講師 長島祐吾
参考文献:レイチェル・カーソン 「沈黙の春」
  1. 2008/10/01(水) 18:13:32|
  2. 環境について
  3. | トラックバック:0

世界の教育Ⅱ

皆さんお元気ですか。8月下旬は豪雨が続き、非常に甚大な被害を与えました。異常気象が原因であるかわからないようですが、ここ最近、経済の分野でも気候の分野でも異常な事態が噴出しております。どのような状況であっても心構えが全てだと思っております。ブレることなく邁進して参りましょう。

今月号では、世界の教育Ⅱについてお話します。Ⅱというのは、昨年5月号で世界の教育について述べたためです。今回は続編として「ニュージーランド」の教育についてお話します。 
私は8月の中旬にニュージーランドの学校8校訪問してきました。ニュージーランドへの訪問は今回で2回目ですが、今回もまた色々と勉強になりました。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ニュージーランドの中等教育のレベルは非常に高いです。オーストラリア、カナダ、北欧の高さもよく知られていますが、ニュージーランドも勝るとも劣らず高い教育水準を維持しています。その要因はどこにあるのかということも今回の訪問の焦点でした。8校回って6つ点がよくわかりました。
1.ニュージーランドの学校(中高一貫)はほとんどが公立学校で、ニュージーランドのNO1~NO3ま
  でが公立学校である。しかも入学試験というものがなく、地元優先で入学させ、超えたら抽選に
  なる。それにもかかわらず上位校はなぜ優秀な生徒(学業においてもスポーツにおいても)を
  輩出できるのでしょうか。その理由は3つある。
①先生皆が生徒に何でもいいからNO1をひとつ作るように指導している。
②規則が厳しく(いわゆる躾けを徹底している)落ちこぼれに対しては放課後できるまで徹
  底指導している。
③全先生が生徒に勇気を与え続ける方針になっている。

2.生徒が学校に誇りを感じている。歴代生徒会長や部長などが壁面に名前が記録されるなど
  生徒を表彰する仕組みがある。

3.1クラス25名で最大でも30名である。

4.授業中のおしゃべりや居眠りがない。理由を聞くと生徒曰く「とんでもないことになる」。
  つまり授業に参加ができなくなる。

5.校長が学校の独自性を明確に出し、リーダーシップを発揮している。

6.講義型という一方通行型の授業は一切なく、全て双方向化型(生徒との対話型)かグループワー
  クである。
 
 これらはほとんど緑進で行っていることですが、その中でも最も驚異を感じたのは①です。つまり学力テストをせずに入学させ、ニュージーランドでトップ校になるという事実です。それだけ学校としての伝統と歴史があるのでしょうが、それを維持し続ける校長をはじめとした学校の先生方の熱意に脱帽します。世界ではこのような学校がたくさんあります。日本は益々取り残されていきます。鎖国を早くやめ、世界の教育を研究し、日本独自のあるべき教育像を作り上げるべきでしょう。
  1. 2008/10/01(水) 00:00:00|
  2. 石田勝紀からの便り
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